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~外野の夜明け~ Vol 119 始動


5月25日に、緊急事態宣言の解除が発表された。外出自粛の段階的緩和の目安を発表し、4段階のステップが提示された。また、6月19日以降は全国を対象に県をまたぐ移動の自粛を解除する方針を打ち出した



やっと先が見え始めて来た…。



だが、まだコロナとの戦いが終わった訳じゃないので気を緩めるわけにはいかない。



札幌では、百貨店が開業し出した。駅前にやっと活気が戻りつつある。うちの奥さんも百貨店勤めなので、通常の生活に戻れると胸を撫で下ろしている。この1カ月以上、朝から晩まで1日中家で一緒に過ごしたのは 結婚して初めての経験だ。しかも自宅で缶詰となると お互いに気を使う。まあ、夫婦と言えどもお互いの体調やメンタルなど気遣いが出来ないと 自粛生活は苦しみでしか無いだろうね。巷では「コロナ離婚」が取り上げられていたが、未知のウイルスと言う恐怖心や 自粛という息苦しさ、そして経済的な不安などを抱え、経験した事のない環境の中に身を置くって言うことは ストレスがかかるのもの当然だ。



夜眠れない、アルコールの量が増えた、家族にイライラしてしまうなどの「コロナブルー」から、自粛解除後に元の生活に戻る為の気持ちの切り替えが出来ず、倦怠感や不安に襲われる「アフターコロナ」など、コロナウイルスはジワジワとメンタルまで影響を及ぼしている。



コロナショックで日本の企業は、この先どう変化していくのだろう…ニュースで日産、ルノー、三菱の3社が事業提携を結んだと報じられた。今後も様々な企業が、生き残りをかけた施策を繰り広げていくだろうが、残念ながら倒産してしまう企業の方が多いかもしれない。予測データでは失業者は戦後最悪の265万人、隠れ失業者は517万人にも達するという。本当の戦いはこれからだ



世の中の全てが変わりつつある。その変化に順応していくのは容易じゃないね。年金制度はいよいよ崩壊の危機に直面するかもしれない。老後の生活はどう変化するのか?医療制度は現行通りに継続していけるのだろうか?考えれば不安な事ばかりだ



しかし、コロナは奪うだけじゃ無く 与えたものもある。多くの人が「死」を身近に感じたはずだ。この数ヶ月の間に生きるという事と真剣に向き合う時間を持てたのではないだろうか?一方、コロナ以前の世界にはもう戻れないと多くの人が感じ始めている。当たり前だと思っていた日常生活は「偶然の状況が長く続いていただけ」だったのかもしれない。記憶に新しい3・11の震災の時も 当事者にしかわからない壮絶な苦しみがあった。家族や家、財産を一瞬で奪われ、町は機能を失い職場も失った。俺達は遠目に気の毒だなんとかしてあげたいという気持ちがあったにせよ、自分達の生活は変わらなかった。だが、コロナは世界中を巻き込んだ。そして全てを変えてしまった



アフターコロナでどんな事が変わるのだろう。中国の様に全ての国民の行動を管理する方法には疑問を持っていたが今回のパンデミックの状況下では必要なのかもしれない。個人の行動履歴を管理するのは 日本では難しい事が多いが、アプリの開発が急速に進化しているので 個人の意思に基づき導入する人も増えるだろう。



自粛中で身についた「ソーシャルディスタンス」は 人とのコミュニケーションの在り方も変えてしまった。待ちに待った友人達との食事や飲み会も、一抹の不安は拭いきれない。



外食産業の取り組みは確実に変化している。客席の設置の仕方や人との間を仕切るビニールカーテンなど工夫を凝らして再開し始めたが、ビュッフェ形式のお店はこの先どのように変化していくのだろうか?食べ放題のお店は存続していけるのだろうか?相変わらず居酒屋や食堂では 取り皿やレンゲ、割り箸がそのままテーブルの上に配置されている。ご自由にどうぞという客への配慮という事なのだろうが、今は怠慢と思われてしまう。普通の生活に戻ろうとしても、自粛生活の中で身に付いたウイルスからの自衛策は揺るがない。マスクを安心して外せる日は いつになるのだろう…



今回のコロナで 多くの人がルールに沿って行動した。また数値とデータに基づいて行動する事により、何をどう決断すべきかを導き出してくれる事を学んだ。日本人は辛抱強い国民と言われている。耐えながら学び、新しい時代に向けて歩き出さなければならない…




~発想をかたちに kirakuya web ~

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