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~外野の夜明け~ Vo103シャドーダンス

08.05.2019

 

札幌もようやく暖かくなり、夕暮れと共にビルの前で鏡越しにダンスの練習をするストリートダンサーが増えだした。仕事終わりの帰り道、札幌では初夏から秋の終わりくらいまでよく目にする風景だ。  


その中に、70代のお爺さんが1人社交ダンスの練習をしにやってくると噂を聞いた。10代の若者が踊る横で、社交ダンスの練習を黙々としていると。10代のヒップホップダンサーに混じって 社交ダンス…奇妙な光景だとその時は思った。

ところが先日、仕事帰りに偶然あるビルの前でその老人が踊る姿を目撃した。

その老人は上質なスーツに身を固め現れた。俺は申し訳ないがもっと違うタイプの老人を想像していたので、最初は分からなかった。ビジネスバックを床に置くと、上着を脱ぎバックの上にそっと置いた。シャツの袖のカウス・ボタンを外し腕までめくり上げると、ガラス越しに一人で社交ダンスを踊りだした。背筋をピーンと伸ばし、品の良さが身から滲み出ている。その腕の中には、まるで1人の女性がいるかの様に 踊り出した。

その姿が、とても美しかった・・・身動きできないくらいに…暫く足を止めて眺めていた。

久しぶりに俺の琴線に響いた。

夕暮れの夕焼けがガラスに反射して、誰か大切な女性と踊る思い出のシャドー・ダンス…1人踊り続ける老人、いや紳士だね、その足元にはぴったりと寄り添う影。全てがまるで映画のワンシーンの様だった。

帰り道もその光景が頭から離れなかった。奥さんにその話をすると、もう10年前くらいから時折現れて踊っているらしい。どこの誰なのかは不明らしいが、彼が1人ガラス越しに踊り続けている姿を見て 足を止めた人は沢山いるだろうな。好きな事に没頭する姿は、いくつになっても輝きを失せる事なく 光り続けていくだろう…

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